「はじめに私の中に沢山の悩みがありました。 その内面のモヤモヤを言葉にして、墨でアートにして、そのアートに篆刻を押して、額装して、その自分の中から生まれ出た作品たちをギャラリーで多くの人に見てもらう。
自分の作品をギャラリーの白い壁に飾って、スポットライトの中に照らし出された時のあの誇らしさ、ドキドキ、そしてちょつぴり不安感。
この嬉しさドキドキした気分を皆様も体験できたら素敵だなと思います。
個展とは、特別な人だけが出来るものではなく、作品の上手下手には関係なく、自分の作品の発表を楽しむものだと思います。誰でもが本当にそのまんまでアーチストなんだと実感していただけたら嬉しいです。
私がはじめて中目黒のギャラリーで個展を開催しようと自分で決意した時、一歩前へ踏み出すことはとても勇気のいる行動でした。でも、一歩前に踏み出したことで、私の中に自分への大きな自信が生まれてきたのも事実です。
ギャラリーに、友人や、親や、兄弟や、そのほかおおぜいの方たちがいらしてく ださり、私の作品を評価してくれたことはとても大きな喜びでした。これは皆様にも起きることだと思います。
自分の作品をギャラリーの壁に飾り、客観的に自分でじっくり眺めて見る。個展を開催して、私の中ではじめて「自分の中の何か」が完結した気がしまし
た。
私は誰でもがそのまんまで素晴らしいアーチストだと、皆様の作品を見せていただいていつも感じています。
個展のタイトルも、 「我書アート」世界でひとつの花たち展です。みんなと同じではない、自分だけの作品の花がギャラリーいっぱいに咲きほこる様子、想像しただけてわくわくしてきませんか。
ぜひ一人でも多くの方にこの発表の楽しさを体験していただけたら嬉しいです。